インダストリアルデザインって何?
インダストリアルとは、日本語に訳すと「工業の、産業の」という意味を当てはめることができます。
つまり、そこにデザインという言葉がついたインダストリアルデザインとは、「工業的なデザイン」という意味になるのです。
一口に工業的なデザインと言っても、幅広い解釈があります。
その中でも主流となっているのが以下の2つの解釈で、1つ目は工業デザインとしてのインダストリアルデザインです。
工業デザインとは言わば工業製品のようなデザインで、機能美に優れており、大量生産が可能なデザインのことを指します。
2つ目は、工場街などを彷彿とさせるようなデザインとしてのインダストリアルデザインです。
こちらは、工場街の建築資材として用いられるようなコンクリートやスチールがむき出しになった、無骨に見えてそれがクールというデザインとなっています。
そもそもインダストリアルデザインというワードは、アメリカ人のジョーゼフ・サイネル氏が提唱したものと言われています。
サイネル氏の中では、どちらかというと前者の工業デザイン的な意味でこの言葉を用いたようですが、現在は後者の工場街をイメージさせるデザインという意味合いの方が主流になっている傾向があります。
インダストリアルデザインの特徴
インダストリアルデザインの特徴を端的に表すとするなら、無機質感という言葉がしっくりきますかね。
無機質感がよくわからないという方は、コンクリートの壁や、スチールの家具を想像してみてください。
それらを見ると、なんだかシンプルでむき出し感がある、そんな印象を受けたりしませんか?
こうした無機質感は金属系のインテリアや家具から得られるイメージの1つでもあります。
金属系の他にも、タイルやレンガ、無垢の古材などが用いられることもあります。
また、インダストリアルデザインでは、ある程度使い込んだ風合いを出すために、あえてさび加工を施したものを使用するという特徴があります。
こうしたデザインはレトロ好きにも人気が高く、一定の層から高い評価を得ているのです。
インダストリアルデザインの取り入れ方のポイント
インダストリアルデザインを取り入れる際は、ただやみくもに金属系やコンクリ系の素材を用いればよいわけではありません。
おしゃれにかっこよくキメるためには、やはり素材の組み合わせが重要です。
おすすめは、コンクリやレンガを基調とした中に、アクセントでアイアン系の素材を取り入れる方法です。
そうすることで、アイアンの良さが引き立ち、空間内が一気にインダストリアルテイスト化しますよ。
また、色の組み合わせも大切ですね。
インダストリアルデザインを意識したいなら、黒やグレーそしてホワイトなどを組み合わせると、一気にそれっぽくなります。
初心者でも手を出しやすいカラーなので是非試してみてくださいね。